ETLツール導入に関する基本的な知識
このページでは、ETLツールを導入する上で知っておきたい基本的な知識を簡単にまとめました。なお、各項目にあるリンクから飛べるページでは、さらに詳しく解説しています。よりじっくりETLツールについて知りたい方は、併せて参考にしてくださいね。
ETLツールとは?代表的な機能から考える
ETLツールとは、蓄積された膨大なデジタルデータを集約し、利用しやすい形に自動で変換・加工して活用しやすくしてくれるツールのことを言います。社内に点在し、かつフォーマットなどがバラバラでも自動で抽出・加工してくれるので、導入すれば経営に役立つ洞察を得やすくなるでしょう。
ETLツールのメリットと
デメリット
社内のデータ活用を効率的にし、企業のビジネスのさらなる加速に役立てられるETLツールですが、その一方でデメリットと言うべき点も。導入するツール選びを間違えると、かけたコストの割に思ったような効果が得られないというケースに陥ることもあるため、ETLツールの持つメリット・デメリットをきちんと把握したうえで導入するETLツールを選定することが大切です。
ETLツールを使用する
際のメリット・
デメリットについて
詳しく見る
ELTツール、EAIツールとの違い
企業のDXが推進されるなかで注目されている「ETLツール」ですが、よく比較されるのが「EAIツール」です。どちらもデータを取り扱うツールですが、細かな性能や活躍するシーンが異なります。それぞれの特徴を理解したうえで、自社の課題を解決できるツールを導入しましょう。
ELTツールとEAIツールについて
ETLとの違いや活躍シーンについて詳しく見る
ETLツールの基本的な
選び方
企業のデータ収集・統合業務を効率化し、社内データの有効活用をサポートしてくれるETLツールですが、多くのメーカーから多くの製品がリリースされています。自社にあったETLツールを導入できれば、情報マネジメントのさらなる強化を実現できますが、そうでないものを選んでしまうと、担当者の負担を増やしてしまうことにもなりかねません。
そうならないためにも、基本的な選び方に沿ったETLツール選定を行いましょう。
ETLツールにかかる
費用
ETLツールを導入することになった場合、費用の問題について確認しておかなければなりません。月額数万円程度で使えるものもありますが、中には100万円以上かかってしまう有料パッケージもあるため、よく確認が必要です。
クラウド型の
ETLツール
クラウド型のETLツールは、コストが抑えられるほか、拡張性が高かったり、短期間での導入が目指せたりするのが特徴です。自社にサーバーを設置するオンプレミス型と何が違うかも理解したうえで導入について検討することが重要です。
ETLツールによる
名寄せの効率化
ETLツールを活用することによって、短時間で効率よく名寄せが可能です。名寄せによって社内のデータで重複していた社員や顧客の情報を統一することにより、DMを2通送ってしまったなどのミスやトラブルを防ぐことに繋がります。
ETLツール・BIツール・DWHツールの
違い
ETLツール・BIツール・DWHツールの違いは、データ活用における役割です。ETLツールはデータの抽出・変換・ロード、DWHツールはデータの集約・管理、BIツールはデータの分析・可視化に特化したツールとなっています。
ETLツール・BIツール・DWHツールの
違い
について詳しく見る
ノーコードのETLツールと
手動コーディングの違い
ノーコードETLツールはコーディングの知識が不要なため、非常に簡単かつ迅速にプロセスを実行できます。手動コーディングは繊細で複雑なプロセス設計ができますが、専門的なスキルと経験を要するため、コストが高額になりやすいデメリットがあります。
ノーコードのETLツールと
手動コーディングの違い
について詳しく見る
ETLツールの
導入研修
ETLツールの導入時には、カスタマイズや基本操作の問題があります。社内に優れた技術者がいる場合は問題なく導入できますが、そうでない場合、基本操作で躓いてしまうことがあるかもしれません。ETLツールの導入研修なら、基本操作や運用機能を効率よく習得できるためおすすめです。
オープンソースの
ETLツール
オープンソースのETLツールは、多くのものが無料で利用できます。コードの書き換えができるので自由度が高く、コストを抑えて導入できます。ただし、プログラミングの知識や技術がある程度必要になるので、カスタマイズできる知識がある方向けです。オープンかクローズドか、使いやすいETLツールを選んで業務の改善を目指しましょう。
ETLツールと
RPAの違い
ETLツールがデータを収集し用途に応じて変換・加工するツールであるのに対して、RPAは人工知能などによって業務を自動化することをいいます。どちらも業務の効率化を図るツールですが、特徴が異なります。それぞれに得意分野がありますが、2つの得意分野をかけ合わせて利用することも可能です。
ローコード
ETLツール
ローコードは少ないプログラムコードで開発できるため、コーディングスキルの少ない方でもETLツールの使用を可能にします。ローコードは汎用性・拡張性に優れており、用途の自由度が高いのがメリットです。ただし、プラットフォームによる機能制限はあるため、使いたい機能が備わっていることを確認して選ぶ必要があるでしょう。
使いやすさとサポートで徹底比較
国産ETLツール3選を
確認する
フルマネージドの
国産ETLツール3選
当サイト掲載のELTツールの内、国産かつフルマネージドであり、ETLを主な機能としている3つのツールをピックアップ。それぞれの特徴を紹介しています。また、各システムの導入に向いた企業規模なども記載しています。
直感的な操作、
徹底したサポート体制で、
誰でも使用できる
Reckoner
引用元:Reckoner公式HP(https://reckoner.io/)
料金 | 8万円(税込)/月~ |
---|---|
形式 | クラウド(SaaS) |
- プログラムの知識一切不要で、直感的な操作でデータ連携
- 100種以上のデータベースやSaaSアプリケーションと接続可能
- スケジューリング機能やワークフロー監視機能で、データ転送処理などを自動化・高速化させられる
プロのデータエンジニアが
実務に必要なレベルの
転送機能
trocco
引用元:trocco公式HP(https://trocco.io/lp/index.html)
料金 | 11万円(税込)/月~ |
---|---|
形式 | クラウド(PaaS) |
- データエンジニアリング領域をカバーし、分析基盤構築・運用をサポート
- プロのデータエンジニアが実務に必要なレベルの転送機能を搭載
- Ruby・Python・Java・JavaScriptなどの言語で処理を記述可能
国内外に
複数拠点を持つ大手企業の
導入実績が多数
Waha! Transformer
引用元:Waha! Transformer公式HP(https://waha-transformer.com/)
料金 | 495万円(税込)/年~ |
---|---|
形式 | クラウド(PaaS) |
- 国内においてトップシェアを誇るETLツールで、その導入数は8,000社以上
- 10億件におよぶ大量のデータ処理実績があり、国内外にも拠点をもつ大企業にもマッチする
- 日本語・中国語・英語でのデータ加工処理が可能
【選定条件】
2022年6月10日時点で、「ETLツール」とGoogle検索して表示された25ツールの中から、国産かつ公式HPにフルマネージドの記載があるものの中から、メイン機能がETLである3つのツールを選出。