オープンソースのETLツール
業務の効率化を目指す際に用いられるツールにETLツールがあります。そこで今回は、オープンソースのETLツールを紹介していきます。オープンソースETLツールのメリット・デメリットも紹介していますので、ELTツールを選ぶ際の参考にしてください。
オープンソースETLツールとは
オープンソースETLツールとは、無償で公開されているETLツールのことを指します。多くのオープンソースETLは無料で利用できるのが特徴です。また、自分が使いやすいように改変することもできます。
クローズドソースとの違いは
ソースコードが公開されていないものをクローズドソースといい、クローズドソースのツールは提供されたものをそのまま利用します。自由にコードを改変することはできません。また、クローズドソースのETLツールの場合、利用するために費用が発生します。
一方で、オープンソースはソースコードが公開されているものです。利用者の手によって、自由にコードを書き換えることができます。
オープンソースETLツールの費用相場は
オープンソースETLであれば多くの場合無料で利用できるため、ETLツールにかかるコストを抑えることができます。クローズドソースのETLツールの場合は、月額料金が発生します。
オープンソースETLツールのメリット
コストを抑えられる
ソースコードが公開されているオープンソースETLであれば、多くの場合無料で利用できます。コスト面の負担が少ない点がメリットでしょう。クローズドソースのETLの場合、月額数万円から費用が発生するため、企業にとってもコスト面で負担がかかります。
コストを抑えたいのであれば、オープンソースETLが適しています。
自由度が高い
オープンソースETLはコードの書き換えができるので、自由度が高いのがメリットです。自社のデータベースと組み合わせたり、使いやすいようにカスタマイズして利用することが可能です。
オープンソースETLツールのデメリット
事前の知識がある程度求められる
自由にカスタマイズできるとは言え、プログラミングに関してある程度の知識がなければ使いこなすことは難しいでしょう。無料で提供されていることもあり、手厚いサポートもそれほど期待できません。知識がある方にとっては使い勝手の良いツールですが、初心者にとっては使いこなすのが難しく感じます。
日本語に対応しているツールが少ない
オープンソースETLは、英語版のツールが主流です。日本語に対応しているツールが少ないため、英語が分からなければ簡単には利用できません。日本語対応のオープンソースETLツールを探すか、英語が得意な人にサポートしてもらう必要があります。
使用できる機能が制限されている
無料のETLツールでも十分に活用はできますが、有料ツールと比較すると、使用できる機能には制限があります。オープンソースETLツールを導入する際は、導入前に使いたい機能が備わっていることを確認しておきましょう。
メリット・デメリットを把握して導入を検討しよう
オープンソースETLツールには、メリットとデメリットの両面があります。できるだけ費用を抑えてETLツールを使いたい場合は、オープンソースETLツールがおすすめです。知識や技術は必要ですが、社内に技術者がいる場合は問題なく利用できるはずです。
オープンソースETLを選ぶときは、使いやすいツールを選ぶのがおすすめです。操作性に優れており、初心者でも使いやすいものを選びましょう。
オープンソースとクローズドソースのどちらが適しているのかは、利用したい機能や利用する人によって異なりますので、リサーチをしたうえで自分に合ったものを採用してください。
フルマネージドの
国産ETLツール3選
当サイト掲載のELTツールの内、国産かつフルマネージドであり、ETLを主な機能としている3つのツールをピックアップ。それぞれの特徴を紹介しています。また、各システムの導入に向いた企業規模なども記載しています。
直感的な操作、
徹底したサポート体制で、
誰でも使用できる
Reckoner
引用元:Reckoner公式HP(https://reckoner.io/)
料金 | 8万円(税込)/月~ |
---|---|
形式 | クラウド(SaaS) |
- プログラムの知識一切不要で、直感的な操作でデータ連携
- 100種以上のデータベースやSaaSアプリケーションと接続可能
- スケジューリング機能やワークフロー監視機能で、データ転送処理などを自動化・高速化させられる
プロのデータエンジニアが
実務に必要なレベルの
転送機能
trocco
引用元:trocco公式HP(https://trocco.io/lp/index.html)
料金 | 11万円(税込)/月~ |
---|---|
形式 | クラウド(PaaS) |
- データエンジニアリング領域をカバーし、分析基盤構築・運用をサポート
- プロのデータエンジニアが実務に必要なレベルの転送機能を搭載
- Ruby・Python・Java・JavaScriptなどの言語で処理を記述可能
国内外に
複数拠点を持つ大手企業の
導入実績が多数
Waha! Transformer
引用元:Waha! Transformer公式HP(https://waha-transformer.com/)
料金 | 495万円(税込)/年~ |
---|---|
形式 | クラウド(PaaS) |
- 国内においてトップシェアを誇るETLツールで、その導入数は8,000社以上
- 10億件におよぶ大量のデータ処理実績があり、国内外にも拠点をもつ大企業にもマッチする
- 日本語・中国語・英語でのデータ加工処理が可能
【選定条件】
2022年6月10日時点で、「ETLツール」とGoogle検索して表示された25ツールの中から、国産かつ公式HPにフルマネージドの記載があるものの中から、メイン機能がETLである3つのツールを選出。