ETLツールによる名寄せの効率化
データが膨大な企業ほど苦戦してしまうのが、名寄せの作業です。ですが、ETLツールを活用することにより、効率化が目指せます。 ここでは、そもそも名寄せがどういったものなのかわからない方のため、名寄せとはなにかについてと、なぜETLツールを活用することによって名寄せが効率的に行えるようになるのかについて解説します。
名寄せとは?
名寄せとは、データベースに分散されている情報の中から、同一人物や同一企業、同一世帯といったものもまとめる作業のことをいいます。名寄せを行う目的と方法は以下のとおりです。
名寄せの目的
名寄せを行うことによってデータの中に分散している情報を統一できます。
例えば、本来であれば1人の顧客情報が2つに分れてしまっている場合、1人の顧客に対して2通のDMを出してしまう可能性があります。こういったケースが増えれば、無駄なDM発送が多くなってコストがかかるほか、同じDMを受け取った顧客からは「きちんとした管理ができていない会社だ」と思われてしまうでしょう。 情報を統一することにより、このようなトラブルを防ぐことに繋がります。
名寄せの方法
名寄せをする際には、はじめにどのデータをどういった方向でまとめるのか明確にしておきます。また、データの品質を確認し、突き合わせする際にも重要となる候補を見つけましょう。
続いて突き合わせ作業を行い、データを抽出していきます。すでにIDが振られているデータについては削除してから整形後に新しく振り直す形が一般的です。
次に、抽出したデータを整えていきます。表記ゆれなどがあれば、それらを統一することが重要です。どのように統一するのかについては、事前にルールを作成しておきましょう。
完了したら、これまでダブりの状態にあったデータを1つにするため、同一のIDを付与します。
名寄せを効率化するETLツール
名寄せを手作業で行うのは非常に難しいです。整理するデータが数十件程度であれば可能ですが、数が多いほどミスも発生しやすくなります。
そこで、作業効率化のためにETLツールを活用してみましょう。ETLツールの中には、システム間のデータ連携ができるものがあります。そのため、複数のデータを統一して1つの統合データベースにまとめたいと考えた際に活躍してくれるでしょう。 他企業と合併した際などにも役立ちます。
ETLツールは名寄せのためだけではなく、社内に点在しているような情報を統一するのに役立ってくれるものです。多くのデータを管理するのに活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ:面倒な名寄せはETLツールにおまかせ
企業の中には、名寄せ作業をしなければならないと感じているものの、時間と手間がかかりそうだと後回しにしているケースもあるはずです。ですが、その間に重複したデータが原因で大きなトラブルが発生してしまう可能性もゼロではありません。
データ量が膨大な企業は名寄せに苦戦してしまうことが多いので、ETLツールなどをうまく活用して効率的に名寄せを行っていきましょう。
なお、当サイトのトップページでは他にも多くのETLツールを比較してご紹介しています。名寄せ以外にもETLツールを活用したい場面があり、用途別に検討したいと考えている方は、ぜひ参加にしてみてください。
フルマネージドの
国産ETLツール3選
当サイト掲載のELTツールの内、国産かつフルマネージドであり、ETLを主な機能としている3つのツールをピックアップ。それぞれの特徴を紹介しています。また、各システムの導入に向いた企業規模なども記載しています。
直感的な操作、
徹底したサポート体制で、
誰でも使用できる
Reckoner
引用元:Reckoner公式HP(https://reckoner.io/)
料金 | 8万円(税込)/月~ |
---|---|
形式 | クラウド(SaaS) |
- プログラムの知識一切不要で、直感的な操作でデータ連携
- 100種以上のデータベースやSaaSアプリケーションと接続可能
- スケジューリング機能やワークフロー監視機能で、データ転送処理などを自動化・高速化させられる
プロのデータエンジニアが
実務に必要なレベルの
転送機能
trocco
引用元:trocco公式HP(https://trocco.io/lp/index.html)
料金 | 11万円(税込)/月~ |
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形式 | クラウド(PaaS) |
- データエンジニアリング領域をカバーし、分析基盤構築・運用をサポート
- プロのデータエンジニアが実務に必要なレベルの転送機能を搭載
- Ruby・Python・Java・JavaScriptなどの言語で処理を記述可能
国内外に
複数拠点を持つ大手企業の
導入実績が多数
Waha! Transformer
引用元:Waha! Transformer公式HP(https://waha-transformer.com/)
料金 | 495万円(税込)/年~ |
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形式 | クラウド(PaaS) |
- 国内においてトップシェアを誇るETLツールで、その導入数は8,000社以上
- 10億件におよぶ大量のデータ処理実績があり、国内外にも拠点をもつ大企業にもマッチする
- 日本語・中国語・英語でのデータ加工処理が可能
【選定条件】
2022年6月10日時点で、「ETLツール」とGoogle検索して表示された25ツールの中から、国産かつ公式HPにフルマネージドの記載があるものの中から、メイン機能がETLである3つのツールを選出。