ETLツール・BIツール・DWHツールの違い
社内のデータ活用において必要不可欠なETLツール・BIツール・DWHツール。これらは役割に明確な違いがあります。ここでは、ETLツール・BIツール・DWHツールの違いについて解説します。
ETLツールとは?
ETLツールは、データの抽出(Extraction)、変換(Transformation)、ロード(Loading)のために設計されたソフトウェアツールです。ETLは、ビジネスインテリジェンス(BI)やデータウェアハウス(Data Warehouse)の構築、またはデータの統合など、大量のデータを処理する作業において頻繁に用いられる用語を指します。
ETLツールは異なる形式や場所のデータを一元化し、重複を排除できます。
主な機能には、データ抽出、変換、ロード、データ品質管理、データマッピング、スケジューリング、自動化などがあり、可視化や監視、エラー処理などの機能を備え、複雑な処理を行うことができます。
詳細については下記のページで解説しています。ぜひそちらのページも参考にしてください。
ETLツール・BIツール・DWHツールの違いとは?
ETLツール・BIツール・DWHツールはデータ活用における役割に違いがあります。
BIツール
BIツールは、ビジネスインテリジェンス(BI)システムにおいて、データの収集、分析、可視化などを支援するソフトウェアツールです。ビジネス上の意思決定や戦略策定において、意思決定者が必要とする情報を提供することを目的としています。
データを収集し分析するための様々な機能があり、リアルタイムデータ分析、データの可視化、ダッシュボード、レポート作成、データマイニングなどが挙げられます。
DWHツール
DWHツールは、データウェアハウス(DWH)システムにおいて、データの収集、保存、管理を支援するソフトウェアツールのことを指します。ETLによって集約された複数のデータソースからデータを収集し、一元化されたデータベースに格納することで、大量のデータを迅速に分析し可視化を行うためのシステムです。
機能としてはデータの抽出、変換、ロード(ETL)やデータ品質管理、データマッピング、インデックス作成、パーティショニングなどあり、、データの収集から分析までの一連の処理をサポートします。またストレージやパフォーマンスなどの、データベース管理に特化した機能も備えているのが特徴です。
まとめ:一連のプロセスにおける役割に違いがある
ETLツール・BIツール・DWHツールは、データ活用の一連のプロセスにおける役割に違いがあります。DWHツールはデータの収集・管理・格納、ETLツールはデータの抽出・変換・ロード、BIツールはデータの分析と可視化に特化したツールです。
下記ページでは、ETLツール36種を紹介しています。ETLツール導入に関する基本的な知識もまとめているため、ぜひ参考にしてください。
フルマネージドの
国産ETLツール3選
当サイト掲載のELTツールの内、国産かつフルマネージドであり、ETLを主な機能としている3つのツールをピックアップ。それぞれの特徴を紹介しています。また、各システムの導入に向いた企業規模なども記載しています。
直感的な操作、
徹底したサポート体制で、
誰でも使用できる
Reckoner
引用元:Reckoner公式HP(https://reckoner.io/)
料金 | 8万円(税込)/月~ |
---|---|
形式 | クラウド(SaaS) |
- プログラムの知識一切不要で、直感的な操作でデータ連携
- 100種以上のデータベースやSaaSアプリケーションと接続可能
- スケジューリング機能やワークフロー監視機能で、データ転送処理などを自動化・高速化させられる
プロのデータエンジニアが
実務に必要なレベルの
転送機能
trocco
引用元:trocco公式HP(https://trocco.io/lp/index.html)
料金 | 11万円(税込)/月~ |
---|---|
形式 | クラウド(PaaS) |
- データエンジニアリング領域をカバーし、分析基盤構築・運用をサポート
- プロのデータエンジニアが実務に必要なレベルの転送機能を搭載
- Ruby・Python・Java・JavaScriptなどの言語で処理を記述可能
国内外に
複数拠点を持つ大手企業の
導入実績が多数
Waha! Transformer
引用元:Waha! Transformer公式HP(https://waha-transformer.com/)
料金 | 495万円(税込)/年~ |
---|---|
形式 | クラウド(PaaS) |
- 国内においてトップシェアを誇るETLツールで、その導入数は8,000社以上
- 10億件におよぶ大量のデータ処理実績があり、国内外にも拠点をもつ大企業にもマッチする
- 日本語・中国語・英語でのデータ加工処理が可能
【選定条件】
2022年6月10日時点で、「ETLツール」とGoogle検索して表示された25ツールの中から、国産かつ公式HPにフルマネージドの記載があるものの中から、メイン機能がETLである3つのツールを選出。