ETLツールの基本的な選び方
企業のデータ収集業務を効率化し、データの有効活用を強力に下支えしてくれることが魅力のETLツール。自社にあったETLツールを導入できれば、情報マネジメントを強化できますが、そうでなければかえって負担を増やしてしまうことにもなりかねません。
そこでこのページでは、数あるETLツールの中からどのような点を考慮すればよいのか、基本的な選び方を解説します。ETLツール選びで失敗しないためにも、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
ETLツール選びで考えておくべき6つのポイント
自社の課題を解決してくれるか
せっかくETLツールを導入するなら、自社の課題を解決してくれるものでなければ意味がありません。ETLツール導入前に解決したい課題を洗い出しておくと、自社に合った製品を選定でき、その恩恵をより実感できるでしょう。
導入・運用コストに無理はないか
ETLツールを導入する場合には、初期費用をはじめさまざまなコストが発生します。また運用コストに関しても、買い切り型と月額・年額型のものがあります。製品によってコストの大小はありますが、無理なく費用を捻出できる、かつツールの機能に見合った価格のETLツールを選ぶようにしましょう。
なお、ETLツールの中には無料で利用できるものリリースされており、活用できれば費用を抑えることが可能です。ただし、有料版に比べて機能が制限されていたり、満足なサポートが受けられなかったりする場合もあるので注意が必要です。
国産ツール?海外ツール?
ETLツールには、海外で作られたものも多くあります。ただ、海外製のETLツールは日本向けに作られておらず、日本語マニュアルや日本語でのサポートが受けられないなどの懸念も。そのため、よほどのことがない限りは、日本語対応の製品を選ぶのが無難でしょう。
プログラミング知識の有無
ETLツールは、製品ごとに操作性や必要な知識・スキルが異なり、視覚的・直感的な操作だけでフローを作成できるものから、フルスクラッチ開発のものまであります。「使いやすさ」の観点から見ても、ETLツールを導入する場合は、実際にツールを利用する担当者のITリテラシーやプログラミング知識に沿ったものであるかを確認しておくことをおすすめします。
連携ツール・サービス
ETLツールは、自社のデータソースと連携してデータを抽出・統合するツールです。つまり、自社のデータソースとETLツールが連携していなければ、そもそもデータを抽出することができません。
そのため、ETLツールを選定する際は、用意されているコネクターやアダプターの種類を確認して、自社のデータソースと連携ができるものなのかを確認するようにしてください。
提供形式
ETLツールの提供形式はさまざまで、自社のサーバ内でシステムを構築・管理運用する「オンプレミス型」と、ネットワーク経由でデータソースと連携する「クラウド型(SaaS・PaaSなど)」があります。一般にオンプレミス型はカスタマイズ性が、クラウド型は拡張性が高いのが強みだとされています。
まとめ:ただ漠然と製品選びをするのはNG
ETLツールは数が多いため、ただ漠然と製品選びをするのではなく、解決したい課題や譲れないポイントなどを書き出しておくと、より効率的に自社にあったETLツールが見つけられるようになります。ETLツール選びで失敗しないためにも、ページ内で登場したポイントをしっかりとおさえるようにしてください。
なおTOPページでは、さまざまなETLツールを比較し、用途別におすすめのETLツールをご紹介しています。自社に合うETLツールがなかなか見つからなくて悩んでいるなら、ぜひチェックしてみてください。
フルマネージドの
国産ETLツール3選
当サイト掲載のELTツールの内、国産かつフルマネージドであり、ETLを主な機能としている3つのツールをピックアップ。それぞれの特徴を紹介しています。また、各システムの導入に向いた企業規模なども記載しています。
直感的な操作、
徹底したサポート体制で、
誰でも使用できる
Reckoner
引用元:Reckoner公式HP(https://reckoner.io/)
料金 | 8万円(税込)/月~ |
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形式 | クラウド(SaaS) |
- プログラムの知識一切不要で、直感的な操作でデータ連携
- 100種以上のデータベースやSaaSアプリケーションと接続可能
- スケジューリング機能やワークフロー監視機能で、データ転送処理などを自動化・高速化させられる
プロのデータエンジニアが
実務に必要なレベルの
転送機能
trocco
引用元:trocco公式HP(https://trocco.io/lp/index.html)
料金 | 11万円(税込)/月~ |
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形式 | クラウド(PaaS) |
- データエンジニアリング領域をカバーし、分析基盤構築・運用をサポート
- プロのデータエンジニアが実務に必要なレベルの転送機能を搭載
- Ruby・Python・Java・JavaScriptなどの言語で処理を記述可能
国内外に
複数拠点を持つ大手企業の
導入実績が多数
Waha! Transformer
引用元:Waha! Transformer公式HP(https://waha-transformer.com/)
料金 | 495万円(税込)/年~ |
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形式 | クラウド(PaaS) |
- 国内においてトップシェアを誇るETLツールで、その導入数は8,000社以上
- 10億件におよぶ大量のデータ処理実績があり、国内外にも拠点をもつ大企業にもマッチする
- 日本語・中国語・英語でのデータ加工処理が可能
【選定条件】
2022年6月10日時点で、「ETLツール」とGoogle検索して表示された25ツールの中から、国産かつ公式HPにフルマネージドの記載があるものの中から、メイン機能がETLである3つのツールを選出。