ローコードETLツール
ローコードETLツールであれば、コーディング経験のない方やスキルのない方でも、ETLツールの使用を可能にします。ここでは、ローコードのメリットデメリットや、ローコードETLツールを選ぶ際のポイントについて解説します。
ローコードとは
ローコードは、再利用できる機能構造を利用して、少ないプログラムコードで開発できる手法です。ゼロからコーディングを行うよりも、簡単に高い拡張性を確保することができます。
ローコードのメリット
- 汎用性と拡張性
ローコードは簡素なコードの記述でプログラムの構築ができる点がメリットです。ノーコードと違いコーディングはできるので、ユーザーにとって必要な機能を拡張することができます。汎用性と優れた拡張性がローコードのメリットです。
- 用途の自由度
用途の自由度が高いのもローコードの特徴です。ユーザーの裁量で機能を実装できるので、用途が限定されません。プログラミングによって実現可能なものであれば、自由に拡張することができます。
- 既存システムとの連携
ローコードは、既存システムとの連携も可能です。システムとの連携機能が初めから搭載されているため、コーディングを行えばスムーズに連携できます。ローコードで作成したシステムから既存ツールへと自動的に通知する連携もできます。
ローコードのデメリット
- プラットフォームによる機能制限
ローコードの場合、プラットフォームによる機能制限があります。プラットフォームが提供する機能以上の実装は難しい部分が多いため、使いたい機能が使えないということもあるでしょう。拡張を柔軟にできない点は、ローコードのデメリットです。
- プラットフォームによるセキュリティ管理
ローコードで開発したシステムのセキュリティ管理は、プラットフォームによって行われます。システムは運営会社が構築した環境であり、独自のセキュリティ対策は行うことができません。セキュリティに関しては、プラットフォームに依存してしまうことが多いです。
ローコードETLツールのメリット
ローコードETLはツールのメリットは、企業に出入りするデータを簡単に理解し、ローコードツールによってより高度なデータ変換領域に移行できる点です。ローコードETLは、開発者の入力をほとんど必要としないソフトウェアプラットフォームです。プラットフォームの多くはクラウド上で動作します。シンプルで視覚的に理解できるため、ユーザーはデータを簡単に理解できます。
また、ローコードプラットフォームはデータ品質を向上させるため、異種データの混合も簡単にすることができます。
ローコードETLツールを選ぶ際のポイント
ローコードツールを選ぶときは、スマホを利用することを考えて、モバイルに対応した開発が可能であることを確認してください。さらに、用途や機能が自社のニーズにマッチしていることを確認しましょう。また、セキュリティ管理はプラットフォームによって行われるため、セキュリティポリシーが自社の考えと合っているかも確認する必要があります。
ローコードETLを選ぶときは、メリット・デメリットを把握したうえでリサーチして決めましょう。
フルマネージドの
国産ETLツール3選
当サイト掲載のELTツールの内、国産かつフルマネージドであり、ETLを主な機能としている3つのツールをピックアップ。それぞれの特徴を紹介しています。また、各システムの導入に向いた企業規模なども記載しています。
直感的な操作、
徹底したサポート体制で、
誰でも使用できる
Reckoner
引用元:Reckoner公式HP(https://reckoner.io/)
料金 | 8万円(税込)/月~ |
---|---|
形式 | クラウド(SaaS) |
- プログラムの知識一切不要で、直感的な操作でデータ連携
- 100種以上のデータベースやSaaSアプリケーションと接続可能
- スケジューリング機能やワークフロー監視機能で、データ転送処理などを自動化・高速化させられる
プロのデータエンジニアが
実務に必要なレベルの
転送機能
trocco
引用元:trocco公式HP(https://trocco.io/lp/index.html)
料金 | 11万円(税込)/月~ |
---|---|
形式 | クラウド(PaaS) |
- データエンジニアリング領域をカバーし、分析基盤構築・運用をサポート
- プロのデータエンジニアが実務に必要なレベルの転送機能を搭載
- Ruby・Python・Java・JavaScriptなどの言語で処理を記述可能
国内外に
複数拠点を持つ大手企業の
導入実績が多数
Waha! Transformer
引用元:Waha! Transformer公式HP(https://waha-transformer.com/)
料金 | 495万円(税込)/年~ |
---|---|
形式 | クラウド(PaaS) |
- 国内においてトップシェアを誇るETLツールで、その導入数は8,000社以上
- 10億件におよぶ大量のデータ処理実績があり、国内外にも拠点をもつ大企業にもマッチする
- 日本語・中国語・英語でのデータ加工処理が可能
【選定条件】
2022年6月10日時点で、「ETLツール」とGoogle検索して表示された25ツールの中から、国産かつ公式HPにフルマネージドの記載があるものの中から、メイン機能がETLである3つのツールを選出。