業務改善・マーケティング強化につながるETLツール導入ガイド【One Step ETL】 » ETLツール導入に関する基本的な知識 » ノーコードのETLツールと手動コーディングの違い

ノーコードのETLツールと手動コーディングの違い

手動コーディングはデータエンジニアの採用やコストデータ整備のための開発など、さまざまなコストがかかります。ノーコードのETLツールを活用すれば、コーディングにかかるコストを大幅に低減可能です。ここでは、ノーコードのETLツールと手動コーディングの違いを解説します。

ETLツールとは何か

ETLツールは、データの抽出(Extraction)、変換(Transformation)、ロード(Loading)のために設計されたソフトウェアツールです。

データを移動するための自動化ツールであり、データウェアハウス、データマート、ビッグデータプラットフォームなどのようなデータの集約と分析に使用されます。ETLツールは、データの品質管理やデータの変換、統合、洗浄、重複排除など、データ移動プロセスのさまざまな側面を管理する機能があります。

ETLツールを活用することでデータの移動プロセスが自動化され、人為的ミスの低減や処理時間の短縮、データ品質の向上が期待できるでしょう。

ETLツールの詳細については下記のページで解説しています。ぜひそちらのページも参考にしてください。

ETLツールとは?代表的な機能から考える
について詳しく見る

ノーコードのETLツールの特徴

ノーコードのETLツールには以下の特徴があります。

コーディングの知識が不要

ノーコードETLツールはコーディングの知識が不要です。ツール側で用意された機能を組み合わせて開発を行います。

従来のETLツールではSQLやスクリプト言語を使ったプログラミングが必要でしたが、ノーコードのETLツールは、プログラミングの知識を必要としません。そのため開発スピードが飛躍的に向上し、効率的な開発が可能になります。エンジニア以外のビジネスユーザーやマーケターなどでもETLツールを使うことができるため、IT部門のリソースを削減でき、ビジネス部門の自律性が高まるのも大きなメリットです。

自動化によるミスの低減

ノーコードETLツールはデータの抽出、変換、ロードを自動化するため、多くのタスクを自動化できます。具体的には、以下のような自動化が可能です。

上記のように、ノーコードETLツールは多くのタスクを自動化することにより生産性を向上し、開発者の負担を軽減できます。

ETLツールと手動コーディングの違い

ETLツールと手動コーディングには以下のような違いがあります。

生産性

ETLツールはGUIインターフェースを通じて、必要なタスクを視覚的に実行することができます。一方、手動コーディングはプログラマーが全てのステップを手動で実装する必要があるため、生産性はETLツールに劣るでしょう。ETLツールを使用することで、手動コーディングに比べて高い生産性を実現できます。

ミス発生率

手動コーディングには、人為的ミスのリスクがあります。一方、ETLツールは、データ移行や変換の際に自動的にエラーを検出し、修正できるため、高い精度を維持できます。そのためETLツールを使用することで、ミスの発生率を低減できます。

コスト

ETLツールと手動コーディングにはコスト面での違いがあります。手動コーディングでは、データ抽出、変換、ロードプロセスの各ステップをプログラミングする必要があるため、時間と労力がかかります。またデータ変換に必要なスキルが高く、エキスパートレベルの技術者の雇用が必要になる場合もあるでしょう。

一方、ETLツールは自動化されたGUIを使用してデータ変換を簡単に実行できるため、手動コーディングよりもコスト効率が良くなることがあるのです。月額10万円程度から使用できるETLツールもあり、コスト面で比べるとETLツールに軍配が上がります。

まとめ:ノーコードETLツールは生産性を高めてコストを抑えられる

ノーコードETLツールは、手動コーディングと比較して、コストを抑えられるメリットがあります。それだけでなく生産性を高めてミス発生率の低減も実現できるため、データ活用するならETLを使用するのが良いでしょう。

以下のページでは、ETLツール36種を比較しています。ぜひツール選びの参考にしてください。

ETLツール36種を徹底比較
について詳しく見る

おすすめのETLツール3選

Recommended
会社規模・使用者別に見る
フルマネージドの
国産ETLツール3選

当サイト掲載のELTツールの内、国産かつフルマネージドであり、ETLを主な機能としている3つのツールをピックアップ。それぞれの特徴を紹介しています。また、各システムの導入に向いた企業規模なども記載しています。

一般社員向け

直感的な操作、
徹底したサポート体制で、
誰でも使用できる

Reckoner

ReckonerのHPキャプチャ

引用元:Reckoner公式HP(https://reckoner.io/)

料金 8万円(税込)/月~
形式 クラウド(SaaS)
  • プログラムの知識一切不要で、直感的な操作でデータ連携
  • 100種以上のデータベースやSaaSアプリケーションと接続可能
  • スケジューリング機能やワークフロー監視機能で、データ転送処理などを自動化・高速化させられる

ETLツール
Reckonerの機能を
公式HPで確認する

ETLツール
Reckonerについて
より詳しく知る

エンジニア向け

プロのデータエンジニア
実務に必要なレベルの
転送機能

trocco

troccoのHPキャプチャ

引用元:trocco公式HP(https://trocco.io/lp/index.html)

料金 11万円(税込)/月~
形式 クラウド(PaaS)
  • データエンジニアリング領域をカバーし、分析基盤構築・運用をサポート
  • プロのデータエンジニアが実務に必要なレベルの転送機能を搭載
  • Ruby・Python・Java・JavaScriptなどの言語で処理を記述可能

ETLツール
troccoの機能を
公式HPで確認する

ETLツール
troccoについて
より詳しく知る

一般社員~エンジニア向け

国内外
複数拠点を持つ大手企業
導入実績が多数

Waha! Transformer

Waha! TransformerのHPキャプチャ

引用元:Waha! Transformer公式HP(https://waha-transformer.com/)

料金 495万円(税込)/年~
形式 クラウド(PaaS)
  • 国内においてトップシェアを誇るETLツールで、その導入数は8,000社以上
  • 10億件におよぶ大量のデータ処理実績があり、国内外にも拠点をもつ大企業にもマッチする
  • 日本語・中国語・英語でのデータ加工処理が可能

ETLツール
Waha! Transformerの
機能を公式HPで確認する

ETLツール
Waha! Transformerに
ついてより詳しく知る

【選定条件】
2022年6月10日時点で、「ETLツール」とGoogle検索して表示された25ツールの中から、国産かつ公式HPにフルマネージドの記載があるものの中から、メイン機能がETLである3つのツールを選出。