ETLツールとRPAの違い
企業の業務改善・マーケティング強化につながるツールは無数にあります。なかには似たような機能を持つものも多く、違いが分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ETLツールとRPAツールについて、違いや特徴を詳しく解説していきます。
ETLツールとは
ETLツールとは、組織の持つデジタルデータを抽出・収集したものを用途に応じて変換するツールです。そのうえで、その先の格納先へ情報として配信します。業務に合わせてシステムの数が増えるにつれて、データの置き場所は分散していきます。そのデータを収集し、用途に応じて加工したものを使いやすくまとめてくれるのがETLツールです。
RPAとは
RPAは、ソフトウェアによって業務を自動化することをいいます。Robotic Process Automationを略して、RPAといいます、自動化を行うソフトウェア自体をRPAと呼ぶこともあります。
自動化は、人工知能やルールエンジンなどを駆使して行われます。
ETLツールとRPAの違いとは
RPAツールは既存のアプリケーションの利用を前提にしているのに対して、ETLツールはツールを利用してデータの収集や加工を行います。
ETLはクラウド上のさまざまなデータと連携でき、実行・管理ができるのも特徴です。データを統合して活用できるのは、ETLツールになります。大量データの活用を主軸においているため、大容量なデータの転送処理などに適しています。
RPAツール定型的な業務の自動化が目的です。ETLツールと似ているようですが、別の用途で用いられます。ETLツールが直接接続できないケースにRPAが活用できるでしょう。例えば、条件指定されたファイルのダウンロードなどはRPAが担えます。
得意分野をかけ合わせることも可能
得意分野が異なるETLツールとRPAは、それぞれをかけ合わせて活用することもできます。RPAはETLツールと掛け合わせることで、より高い効果を発揮できるともいえるでしょう。反対に、RPA単体では、RPAの持つ力を十分に発揮できないこともあります。
ETLツールとRPAを導入する際は、それぞれの違いや得意分野を把握しておくことが大切です。別々ではなく一緒に使うことで、お互いの長所を活かすこともできます。
フルマネージドの
国産ETLツール3選
当サイト掲載のELTツールの内、国産かつフルマネージドであり、ETLを主な機能としている3つのツールをピックアップ。それぞれの特徴を紹介しています。また、各システムの導入に向いた企業規模なども記載しています。
直感的な操作、
徹底したサポート体制で、
誰でも使用できる
Reckoner
引用元:Reckoner公式HP(https://reckoner.io/)
料金 | 8万円(税込)/月~ |
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形式 | クラウド(SaaS) |
- プログラムの知識一切不要で、直感的な操作でデータ連携
- 100種以上のデータベースやSaaSアプリケーションと接続可能
- スケジューリング機能やワークフロー監視機能で、データ転送処理などを自動化・高速化させられる
プロのデータエンジニアが
実務に必要なレベルの
転送機能
trocco
引用元:trocco公式HP(https://trocco.io/lp/index.html)
料金 | 11万円(税込)/月~ |
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形式 | クラウド(PaaS) |
- データエンジニアリング領域をカバーし、分析基盤構築・運用をサポート
- プロのデータエンジニアが実務に必要なレベルの転送機能を搭載
- Ruby・Python・Java・JavaScriptなどの言語で処理を記述可能
国内外に
複数拠点を持つ大手企業の
導入実績が多数
Waha! Transformer
引用元:Waha! Transformer公式HP(https://waha-transformer.com/)
料金 | 495万円(税込)/年~ |
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形式 | クラウド(PaaS) |
- 国内においてトップシェアを誇るETLツールで、その導入数は8,000社以上
- 10億件におよぶ大量のデータ処理実績があり、国内外にも拠点をもつ大企業にもマッチする
- 日本語・中国語・英語でのデータ加工処理が可能
【選定条件】
2022年6月10日時点で、「ETLツール」とGoogle検索して表示された25ツールの中から、国産かつ公式HPにフルマネージドの記載があるものの中から、メイン機能がETLである3つのツールを選出。