ETLツールの導入研修
ETLツールの導入には、基本操作やカスタマイズに関する問題があります。社員に適さないツールを導入すると、効果的な運用が難しくなるため注意が必要です。ここでは、ETLツールの導入研修について解説します。
ETLツール導入時の問題点
ETLツール導入時の問題点として、以下のようなことが挙げられます。
基本操作に関する問題
ETLツールはカスタマイズ性に優れたツールも多くありますが、対応したスキルを持っていないと効果的な運用が難しくなります。プログラミングスキルが不要なETLツールもあるため、社内に高度な技術力を有する社員がいない場合は、直感的かつ視覚的に操作でき簡単にシステムを構築できるツールを選ぶ必要があるでしょう。
カスタマイズに関する問題
ETLツールは一般的なデータ変換をカバーすることが多いため、特定の要件に合わせたカスタマイズが必要な場合があります。また最低限のITスキルがないと、ツールの扱いに慣れるまでに時間がかかってしまうのも問題です。導入後にサポートを行なっているツールもあるため、ITスキルに自信がない場合はサポート体制の整ったサービスを選ぶ必要があります。
ETLツールの導入研修
ETLツールの研修サービスを提供する会社の研修例をいくつか紹介します。
株式会社日立アカデミーのPentaho研修
株式会社日立アカデミーは、「Pentaho」というデータ統合ツールを使った研修を提供しています。日立アカデミーは、日立が培ってきたIT技術を基にしたノウハウを生かして、さまざまな分野のスキル研修・人財育成のコンサルティング・研修運営・ナレッジマネジメント支援を提供している会社です。
Pentahoの研修は大きく分けて以下の2種類です。
- Pentaho認定コース:Pentaho開発元であるHitachi Vantaraによる認定トレーニングの日本語版を受講するコース
- 日立アカデミーオリジナルコース:半日または1日の短期間で、Pentahoの使い方とデータ処理の考え方を習得できるコース
この研修では、ETL機能によるデータ加工の考え方やポイントを学び、PentahoのPDI(Pentaho Data Integration)機能を使用したETL処理の定義・実行操作を学べます。受講レベルに制限はなく、初級者から上級者まで幅広く対象になっています。
アシストのDataSpider研修サービス
アシストは、ETLツールの「DataSpider」に特化した研修サービスを提供しています。研修内容は、DataSpider Servistaを使用して開発する方向けの「基本コース」と、DataSpiderのサーバを管理する方向けの「運用コース」の2つに分かれています。
- DetaSpiderオンサイト基本トレーニング:DetaSpiderの基本操作習得を目的とした、実機操作によるトレーニング
- DetaSpiderオンサイト運用トレーニング:DetaSpiderの運用機能の習得を目的とした、テキストでのトレーニング
アシストオリジナルテキストを使用し、開発から運用まで実習形式で学べます。実務に即した内容で、フィールド技術者の現場での経験やノウハウが反映されているのが大きな特徴です。
まとめ:ETLツールの導入研修を有効活用しよう
ETLツールは正しい知識を身につけてこそ、効果的な運用ができるものです。ツールの導入が不安な方は、ETLツールの導入研修への参加を検討してみてはいかがでしょうか。
以下のページでは、ETLツール36種をまとめて紹介しています。ぜひツール選びの参考にしてください。
フルマネージドの
国産ETLツール3選
当サイト掲載のELTツールの内、国産かつフルマネージドであり、ETLを主な機能としている3つのツールをピックアップ。それぞれの特徴を紹介しています。また、各システムの導入に向いた企業規模なども記載しています。
直感的な操作、
徹底したサポート体制で、
誰でも使用できる
Reckoner
引用元:Reckoner公式HP(https://reckoner.io/)
料金 | 8万円(税込)/月~ |
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形式 | クラウド(SaaS) |
- プログラムの知識一切不要で、直感的な操作でデータ連携
- 100種以上のデータベースやSaaSアプリケーションと接続可能
- スケジューリング機能やワークフロー監視機能で、データ転送処理などを自動化・高速化させられる
プロのデータエンジニアが
実務に必要なレベルの
転送機能
trocco
引用元:trocco公式HP(https://trocco.io/lp/index.html)
料金 | 11万円(税込)/月~ |
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形式 | クラウド(PaaS) |
- データエンジニアリング領域をカバーし、分析基盤構築・運用をサポート
- プロのデータエンジニアが実務に必要なレベルの転送機能を搭載
- Ruby・Python・Java・JavaScriptなどの言語で処理を記述可能
国内外に
複数拠点を持つ大手企業の
導入実績が多数
Waha! Transformer
引用元:Waha! Transformer公式HP(https://waha-transformer.com/)
料金 | 495万円(税込)/年~ |
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形式 | クラウド(PaaS) |
- 国内においてトップシェアを誇るETLツールで、その導入数は8,000社以上
- 10億件におよぶ大量のデータ処理実績があり、国内外にも拠点をもつ大企業にもマッチする
- 日本語・中国語・英語でのデータ加工処理が可能
【選定条件】
2022年6月10日時点で、「ETLツール」とGoogle検索して表示された25ツールの中から、国産かつ公式HPにフルマネージドの記載があるものの中から、メイン機能がETLである3つのツールを選出。